加藤将樹先生(同志社大学理工学部教授・知的財産センター所長)より応援メッセージをいただきました
加藤将樹先生(同志社大学理工学部教授・知的財産センター所長)からのメッセージ
本学の小泉先生、奥村先生による角膜の再生医療に関するご研究は、従来にはなかった全く新しい治療法を見据えた、画期的、革新的なご研究です。現状は、亡くなられた方からの移植しか手立てがなく、さらにドナーの数が全く足りないため、多くの患者さんが移植待ちの状態であるとのことです。両先生の開発された再生医療による細胞移植、さらには点眼薬による治療法、薬剤は、世界中の患者さんがまさに待ち望んでおられるものです。すでに治験段階に入っており、非常に順調に進められておられます。しかしながら、最終的に患者さんのもとに届くまでには、まだまだ多くのハードルが待ち構えています。
私は、同志社大学のリエゾンオフィス所長、知的財産センター所長として、大学発シーズに基づくスタートアップをお支えする立場ですが、十分なご支援ができていないことに忸怩たる思いです。それにも関わらず、本学における産学連携のパイオニアとしての両先生方、アクチュアライズ社の方々の取り組みには、本当に頭が下がります。
両先生方やアクチュアライズ社による角膜治療法、薬剤の開発は、単なる大学発のスタートアップにとどまるものではなく、まさしく、大学や研究者が果たすべき社会貢献の理想像ではないか、その思いを改めて強くしたのは、昨年秋に開催された講演会(リエゾンオフィス20周年記念フォーラム)奥村先生のご講演を拝聴したときのことです。「自分たちはなぜこのような困難に立ち向かうのか、それは多くの患者さんに少しでも良いものを、少しでも早く届けたい、そして同志社から世界を変えるイノベーションを起こしたい!」という先生の強烈なメッセージは、私の心を強く揺さぶるものでした。
このような小泉先生、奥村先生の熱い思いを多くの方々に知っていただき、1日も早く、多くの患者さんが救われますよう、ご支援を賜りますれば幸いです。今後も微力ながらお支えするとともに、心から応援させていただきたいと存じます。