再生医療用細胞製品「AE101」の国内第Ⅱ相臨床試験における 被験者への投与完了のお知らせ
当社が開発を進める再生医療用細胞製品「AE101」(適応症:水疱性角膜症(注1))について、国内第Ⅱ相臨床試験にて予定していた被験者への移植手術が全て完了いたしましたので、お知らせいたします。
当社が開発を進める再生医療用細胞製品「AE101」(適応症:水疱性角膜症(注1))について、国内第Ⅱ相臨床試験にて予定していた被験者への移植手術が全て完了いたしましたので、お知らせいたします。
この度当社は国内製薬会社を引受先とするシリーズC資金調達を実施し、累計調達額が850百万円となりましたので、お知らせいたします。なお、シリーズCは現在も進行中であり、完了時には累計調達額が10億円となる見込みです。
当社が開発を進める再生医療用細胞製品「AE101」(適応症:水疱性角膜症(注1))について、国内第Ⅱ相臨床試験の第一例目の被験者への移植を実施したこと、並びにその経過観察により第二例目以降の治験の継続に必要な安全性評価が得られましたのでお知らせいたします。
木下茂先生(京都府立医科大学名誉教授・共同研究講座感覚器未来医療学教授)からのメッセージ
2018年、アクチュアライズ株式会社は、同志社大学発のベンチャー企業として設立されました。この新たな船出には、同志社大学生命医科学部医工学科の小泉範子教授と奥村直毅教授が深く関わり、角膜内皮疾患の治療に革新をもたらす製品の開発を目的としていました。具体的には、一つは点眼薬、もう一つは再生医療製品です。お二人は京都府立医科大学出身で、かつて私が主宰した眼科学教室にも入局された経歴を持ちます。故に、小泉範子先生とは1994年から、奥村直毅先生とは2001年からの長いつながりがあります。両先生は卓越した眼科医でありながら、優れた医学研究者としてもその才能を発揮されています。特に、私が角膜疾患の新たな治療法の研究開発に注力していたことから、両先生も同様のプロジェクトに関与してこられました。私たちが京都府立医科大学で特に力を入れていたのは、培養角膜内皮細胞を用いた再生医療製品の開発でした。この重要なプロジェクトを両先生と共に推進してきましたが、アクチュアライズ株式会社の創業に伴い、それぞれが独立した研究グループを率いて新たな道を歩むことになりました。異なる道を歩むとは言え、私たちの願いは同じです。重症の角膜内皮疾患に苦しむ人々に希望の光を届けるため、両先生がさらにご尽力されることを心より願っています。
宮本博之先生(同志社大学理工学部教授・リエゾンオフィス所長)からのメッセージ
小泉先生、奥村先生の角膜治療に対する画期的な研究成果をもとに立ち上げられたアクチュアライズ社は同志社大学発の先駆的なベンチャー企業として、学内でも認知度が非常に高く、多くの大学関係者が関心と期待を寄せております。この技術を使った治療の実現まであと一歩の段階まで来ており、私も産学連携の関係者の一人として期待している一方で、大学としても十分な支援ができていない状況に心苦しい思いをしております。私事で恐縮ですが、私の父は2年前、京都府内の病院で米国からの輸入された角膜の移植手術を受けました。角膜の提供まで長期間待ちましたが、多くの患者が移植を待ち望んでいる状況で、幸運に恵まれて感謝しております。ただ、今後も数年ごとに移植による入れ替えが必要と担当医の先生から言われております。アクチュアライズ社の画期的な角膜再生医療の技術が一刻も早く世に出て、多くの患者が救われるように皆様のご支援をお願い申し上げます。